日本の文化と海外の文化

お久しぶりです。 更新が滞ってしまって申し訳ありません。

 

 先日、大学のテスト期間が終わり、ようやく、夏休みに入りました!!
すなわち、私の留学生活も残すところあと一か月を切ってしまいました...
今は、退去手続きやら、銀行口座関係やらを使い物にならないドイツ語とこの一年でスキルアップした英語で何とかやってるところです笑

 

 ちなみに、ここ最近のドイツですが、朝は7時にはすでに日が昇り、夜は9時ごろまで明るいといった状況で、連日、一日の感覚が日本と全く異なっています笑 ただ、冬になるとこれが一変し、朝は8時過ぎまで真っ暗ですし、夜も4時ごろには日が沈むといった具合です。一年で時差ぼけした感じです笑 まあ、夏のドイツはいいもので、朝早くに起き、ゆったりと生活していても日が沈むのが遅いせいか、一日が長く感じます。(もちろん、時間が伸びてるわけではないですけど笑)

 

 さて、前置きはこの辺にして、今日は、文化の違いってところを自分なりに書いてみようかと思います。 実は、ドイツに来る前から日本のテレビを見ていて気になることがありました。それは、ここ最近、海外に関するのテレビ番組と東大がらみのテレビ番組が増えているような気がすることです。(バラエティーを中心に)

東大関係のテレビ番組はさておき、海外に関するテレビ番組の増加はとても興味深いと思っていました。というのも、これはおそらく2020年の東京オリンピックのためだろうなと。 おそらく、海外から日本はどのように見られていて、自分たちは日本をどのようにアピールすればいいかというのを海外からの視点も含めて改めて考えていこうということなのかなと。この傾向はとてもいいことだし、なんとなく日本人らしい考え方だなあと今なら思います。というのも、この考え方の根底には、ホスピタリティがあるわけですよね?海外からのお客様が日本に来た時に日本のことを一つでも多く知ってほしい、日本での滞在を一分でも多くいいものになってほしいみたいな...(ちょっと大げさに書きました笑)

私的には、今の日本はすでにおもてなしという点においては世界トップクラスだと思いますし、サービスの質は非常に高いと思います。それをさらに昇華させようとしていることは本当に素晴らしいことだと思います。ただ、テレビ番組を見ていても、結局何が今の日本に足りてなくて、何が良くて言うのがピンとこないときがよくあるような気がします。あれは番組の構成のせいなのかはたまた、出演者のせいなのか...

そこで、たった1年のドイツ生活と23年の日本生活をした私なりにこの問題に答えを提示してみようと思います!!!

 

①食文化のレベル

 これはわざわざ言わなくても、日本人は気づいていると思います。数年前に無形文化遺産にも登録されたことですし。やはり、日本の食文化のレベルは非常に高いと思いますし、なにより、食べる側すなわち我々の舌のレベルも高いと思います。これはにほんとして、一番に押していきたい文化だと思います!どの国に行ってもその国の有名な食べ物ってありますし、それは文化の象徴だと思います。ただ、日本のようにすべての県はたまた、市町村ごとに有名な食べ物があって、それをアピールしている国って少ないと思います。これは圧倒的に日本の良さじゃないかなと。

 つい先日こんなことがありました。ドイツ人の友達と食堂に行ったとき、バイキング形式で食べたいものをとるわけですが、その友達は特に迷うことなくさっと食べものを決めて会計を済ませました。一方の私は、あーでもないこーでもないと、迷いに迷い、何往復も重ねたのちようやく決めたというわけです。そして、ご飯を食べていろいろとしゃべっていると、気づきました。すでにその友達のドイツ人はご飯を食べ終えていることに...  びっくりしました! 私自身も割と早食いでしたので、それよりも早いこのドイツ人は何者かと笑 そこで、あえて彼に聞いてみました。「ご飯食べるのは好き?

」。今思えばなんという変な質問をしたのだと笑 そんなこんなで彼と食べ物について議論をした結果、日本人は少なくともドイツ人に比べて高いですし、海外的に見ても高いと。

やはり、日本という国の食べ物の豊かさは世界でもトップクラスですし、これは本当に大切なことだと思います。だからこそ、私から言いたいのは、日本の食の知識をもっと日本人はつけるべきだと。特に学生は。これから、いろんな機会で海外に行くこともあるだろうし、その先々でいろんな海外の方とお話しするかと思います。その時に、自分の国のアピールができないのは悲しいことです。(ちなみに、僕はこれがあまりできなかったので、留学してすぐの時はコミュニケーションが大変でした...)

 まずは地元の食べ物からでいいと思います。自分の地元で有名な食べ物が何で、自分なりにそれはおいしいのかまずいのか意見を持つ。まずいならまずいでそれも大事だと思います。 そして、何より、おいしいお店のストックを持つことです!間違っても、す○屋や吉○家をストックしたらだめですよ!!手が届く範囲の値段で食べれるおいしい地元の料理屋さんをストックとして一つでも持っていたら、これが日本人としてのアピールだと思います。あとは余裕があれば他の県や市町村の有名なものを少しでも知っていたらいいかもしれませんね。

 

②アニメ文化

これに関しては私から発言するのが難しいところです。というのも、私自身あまり興味がなかった分野だからです。ですが、あえかこれをあげたのには理由があります。

留学したてのころです。クラスのルームメイトから日本のことをいくつか聞かれたことがありました。その時、ルームメイトの一人が「僕、Ghost in the shellが好きなんだ」と言ってきたんです。その時、実は私ポカーンとしてしまって、あまり会話が弾見ませんでした。そのあと、このタイトルが気になって、ネットで調べたところ、これ、「攻殻機動隊」の英語版タイトルだったんです。とはいえ、その時まで攻殻機動隊なんて見たことはなかったですし、名前を知ってるくらいでした。ですが、そのことをきっかけに、全話みることになり、結果、こんなに今の世の中に合ったアニメが数十年前に放映されていたということに気づかされました。

やはり、今世界には日本発祥の漫画・アニメの文化は広がりつつあります。それは、ドイツにいても感じます。あるドイツ人はセーラームーンから日本文化にはまったと言ってました。やはり、これも今や日本の文化の一部として認識されている証拠です。

①にかいた食文化にせよ、今回のアニメ文化にせよ、自分に合わないなら合わないでいいと思います。ただ、もし今後日本のことをアピールしないといけないときに、こういった食文化や、アニメ文化が要素がカギになるのは確実だと私自身思っています。

 

③余裕の足りなさ

もしかしたこの③が今一番日本人に知ってほしいことかもしれません。

日本人は以前「鎖国」という政策をとり、海外からの文化を制限した過去があります。そもそも論でいうと、日本は島国、他国からの文化が入ってくることは難しいという地理的条件が存在しています。これは、日本元来の文化を守るためには好都合であり、海外からの差別化という意味ではいいものだったんだと思います。そして、時は流れ、現在、インターネットの普及により、情報や文化は容易に海を越えて行き来するようになっていいます。ただ、一つ、今の世の中で海外と日本の国際化で違うところは、移民ではないでしょうか。日本へ来る移民の数は増えているようですが、それでもドイツなんかと比べると比でもないのかと。 ただ、ここで問題なのは移民を増やすどうこうではなくて、日本人としての在り方の問題だと思います。少なくとも、2020年には世界中の多くの方が日本に来るわけで、この時に、日本人は日本人としてふるまわなければならないわけです。ここで海外の波に流されているようでは、日本人の誇りは失われるかと。

 ドイツはご存知の通り、移民政策を数年前に始め、多くの移民が入り、今では、排斥運動がおこるようになってしまっています。ただ、移民の歴史はここ数年の話ではな異様です。私のルームメイトが学生だった時、その時のクラスのクラスメイトには、アフリカ系やベトナムからの移民などすでに国際色豊かだったと言っていました。それも、彼の出身地はそこまで大きな都会でななかったようなので、そういったところでも移民の流れを感じることができていたということになります。こうなると、一番の問題は考え方の違いです。これは宗教だけではなく、根本的な文化や言語も含めてです。こういった違いの中で彼らドイツ人は生きてきています。

結論何が言いたいかというと、彼らドイツ人は様々な考え方や感じ方が入ってきたことを受け入れ、時に排斥し、その上でドイツの文化を守っているわけです。ここに必要となるのが、心のゆとりなわけです。様々な人の考え方に共感し、そのうえで、自分自身を貫く。簡単に書けますが、これはなかなか大変なことです。 彼らはこれをやっているわけです。そもそも、自分たち自身のことをしっかりとわかってないとできませんよね。今、我々日本人はようやく自国への興味がわきつつあるところだと思います。その中で、一人一人が、自分なりの意見を持つことが大切になってきているのではないかと思います。

 2020年、日本は多くのゲストを海外から迎え入れるわけです。我々日本人は、自分たちの良さを忘れることなく、海外に流されずに文化を守ることができるのか。これは、我々一人一人にかかっているのかもしれないですね。

 

さて、ざっと、書いてみたものの、文字ばっかりになりました。毎度すいません。
そして、残念なことに、ドイツでの生活も一か月を切りました。こういったことをかけるのを数週間だけです。 残り数回の投稿になりますが、この一年のドイツ生活で感じたことを、最後まで、自分なりに書いていけたらと思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。