ドイツ人から見た日本人

みなさん、こんにちは!

 

ここ最近、ドイツでの生活が居心地が良すぎて、日本に帰るのが億劫になりつつあります笑 やはり、住めば都ということですね...

 

さて、今日は、ドイツ人から見た日本人ということで、書いていこうかと思っとります。というのも、ここ数日前に日本語を勉強しているドイツ人と会うことがあり、お酒を酌み交わしながらあれやこれやと議論をしたわけですが、後半の記憶がぼんやりとしている中、ドイツ人から見た日本人や日本というのがかなり印象に残っています。そのドイツ人の彼は、この夏から日本に留学するらしいのですが、少なくとも日本に留学するということは日本に対していい印象や興味を持っているということは間違いなと思います。その中で我々の文化をどのようにとらえているのかというのが、なかなか面白い話でした。その彼の話や、留学経験のあるドイツ人、他の特に日本に留学するというわけでもないごくごく一般的なドイツ人から感じたことも含めていくつか書いていこうかと。 

 

 本題に入る前に、まず、皆さんはドイツやドイツ人に対して、どのような印象を持っていますか?まじめ、紳士的、堅物、ビールとソーセージ!!みたいな感じですか?僕自身も、ドイツに交換留学してから、半年の間にいろんなドイツ人の方としゃべり、その中でもちろん個性はあるものの、仮にドイツ人を一くくりにして説明するなら、おおよそ「まじめ」という言葉が合うかなと思います。ただ、本音を言うと、もっと複雑で興味深いことがあるので、これについてはまた今後じっくりと書こうかと。

と、このように、日本人から見たドイツ人という人種の印象は少なからずとも、良い意見が多いのではないでしょうか?では、逆に、ドイツ人からして、日本人ってどのようにとらえられているのか...?

 

①日本人はまじめすぎる

これに関しては、別にドイツ人に聞かなくとも、ほぼすべての国の人が日本に対して感じることではないかと思いますが、やはり、日本人は「まじめ」な国民としてとらえられているようですね。日本人がまじめと感じるドイツ人にまじめと思われているのですから、これは誇らしいことではないでしょうか?ただ、問題は、まじめすぎることですね。と...日本のまじめさは素晴らしいけど、みんな働きすぎと言われました。 僕自身、まだ大学の修士生ということもあって就職の経験がないので、何とも言えない部分があるのですが、やはり日本人は働きすぎなんですかね? そのドイツ人の彼が教えてくれたのですが、ドイツでは同じ会社に15年くらい勤めた人でさえ、「長いこと同じ会社に勤めた人」として見られるそうです。これがドイツでいいこととか悪いとかではなくて、働くことへのとらえ方と思ってください。 

 さて、日本はどうでしょうか?よく言われるのは、会社に対して尽くすとか、会社への忠誠心みたいな感覚が日本にあるということです。これは、会社にもよりますが、やはり、そういう文化がいまだに残っていると感じませんか?そのために、就職した会社には、定年するまで勤めあげるみたいな...  別に悪いこととは言いませんし、まだ社会に出たとがない人間なので、そんなこと言えません。ただ、ドイツでは15年で長いと感じるということは、ここに何かあると思いませんか?

 ここからは、僕自身の考えです。日本とドイツでは、会社に対する考え方が違うのではないかと思います。日本の考え方は、上にも書いたようなもので、給料をもらっている分、会社に恩義を尽くさなければならないということなのではないでしょうか?ただ、ドイツでは、どちらかというと、働くことはあくまでお金を稼ぐためだけで、そこに会社への忠誠心や恩義は特に必要なく自分のスキルアップや給料のためなら、会社を変えるというのも、選択肢として存在しているといことです。日本人からしたらドイツ人の考えは利己的に見えるのかもしれませんが、本来、働くことへの在り方はそうあるべきじゃないかと僕は思っています。日本人は一度切りの人生を無駄にしているような気がしています。

 

②日本の尊敬文化は素晴らしい

これも、日本に留学する彼に言われたことですが、日本の年上への尊敬文化は素晴らしいものとしてとらえられるということです。すべてのドイツ人がそう言っているわけではないです。今のところ、その彼からしか聞いたことがないので、あるドイツ人はそう感じた程度で受け取ってもらえたら幸いですが、これは、我々の文化として誇るものの一つだと思います。

 ただ、いちゆとり世代の人間として、日本の尊敬文化に対して少し行き過ぎている部分があるんじゃないかと思うところはあります!しかし、そういう難しい話は、もっといろいろなものを見て、知識の上で客観的に発言するべきだと思うので詳しく述べるのは、今は避けます。まあ、そのうえで、日本人として年上を尊敬するというのは我々の誇るべきものであるということは、理解しておかなければならないのかなぁと...

 ちなみに!!「ドイツに尊敬文化ってあるの?」と聞いたところ、文法上それに近いカテゴリーはあるけど、尊敬なのかなぁ?とのことです。ドイツ語の「あなた」に対応する言葉には"Du"と"Sie"というもが存在しますが、一般的にはDuがフランクな感じで、Sieがフォーマルと日本では教えられているのではないでしょうか?

 僕自身、DuとSieの使い分けは尊敬語的な意味としてとらえていましたが、こっちに来て、相手との距離感で使い分けているような気がします。相手との関係が密な場合は、年上でもDuをよく使っているような... この辺りはまだまだ理解不足です... ドイツ語は難しいです...笑

 

③日本は嫌い

これは、以前日本に留学したことがあるドイツ人に言われた言葉です。言われた時は、かなりショックでした。でも、こういう意見を持っている人もいるということで、あえてシェアします。

 彼は、日本語そのものだけに興味があり、日本語を勉強するために日本に留学をしていたそうです。その中で、日本の文化や、日本人の性格にはあまり興味がわくことなく、ただ、「日本語」が好きというだけで、留学を終えたそうです。そして、今は、「日本語は好きだけど、日本は嫌い」と思っているそうです。

 よく、海外の方で日本に興味を持っておられる方は、アニメが好きでそこから日本に興味を持った方や、日本の刀や食べものといった文化に惹かれ日本に来たという方など、様々な理由がありますが、日本語自体は好きだけど、日本は嫌いという方には初めて会いました!正直なところ、なぜ、彼が嫌いとまで断言しているのか、僕には理由がわかりません。というのも、彼がそれについてはあまり多くを語ってくれなかったので... ただ、彼の理由を聞くよりも、私はすべての人が日本の文化を受け入れてくれるはずだと思っていた自分自身の考え方を反省しました。 同じように思われた方おられませんか?

 最近、「cool Japan」という言葉で、日本の良さを世界に広めようとしていますが、その中で、テレビなどでは日本はいい国だと、日本は素晴らしい国だと言ってくれる外国の方は大勢います。それを誇らしく思うことは、大切だと思いますが世の中すべての人がそういう人ではないといことも、理解すべきではないでしょうか?当然、他のアジア圏の国や、ヨーロッパ、欧米、南米、アフリカそれぞれの地域にそれぞれの良さがあり、それを好む人もいます。そういう方が日本の良さを理解してくれるかどうかというのは...  

 逆のパターンで私の体験を少し。海外では、いわゆる「パーティー」というのがどこかしらで毎日のように開かれています! ドイツ流のパーティーでは、主催者が参加者を募り参加者が友達を連れてきて、その友達が、またその友達を呼んだり....と知らない人達が何人かいる中で行われ、新たな交友関係も生まれます。こういったことを、各自の家で行うのが、ドイツ流だそうです。(日本でいう宅飲みのヨーロッパ版ですね)ちなみに、毎回そうというわけではなく、仲のいいメンバーだけで集まることもあります。

 さて、実は今、私、ドイツ人二人をルームシェアをしているわけですが、もちろん彼らもパーティーをします。特に、ルームシェアをしている部屋というのは、普通の一人用の部屋に比べて、キッチンや共同スペースが広くこういったパーティーにはうってつけです。なので、かなり頻繁にパーティーをして夜中まで騒いでいます!!さて、皆さんは、こういったパーティに気軽に参加できますか?日本人であれば、言葉がしゃべれない、どうしたらいいかわからないということで敬遠しませんか? かくいう私もそういった人間で、あまり積極的にそういった集まりに行くのを遠慮しがちです。しかし、パーティーはこっちの都合で無くなったりしません。つい先日も4日連続でシェアルームでパーティーが開催されました。もちろん、平日ですし、次の日の朝から授業がある日もありました。それにより、かなり睡眠を妨げられました

 こういったことが、普通にあり得るのがドイツです。そして、これが一つのドイツの文化です。皆さんは、こういったことを受け入れることができますか?最初頃は、私もパーティーに参加して、なんとか、ドイツ人風に装う努力をしましたかが、半年もドイツに住むと徐々に、ドイツ語をしゃべれないことや、たまに意思の疎通がうまくいかず、言いたいことや彼らが言いたいことを理解できないことが少しずつ自分の中でストレスになり、毎回参加するのが億劫になりました。受け入れようと思っていても、体がついてこず、いつしか、パーティーへの参加回数は減っていきました。

 さて、私の体験を聞いて皆さんがどのように思うかはご自由です。しかし、一つ私が言いたいのは、周りに海外の人がいても、その人が必ずしも日本の文化に順応できるとは思わないでほしいということです。それぞれの国の文化はそれぞれの国の人と国の歴史によってできたものです。それを他の国の人がどのようにとらえるかは自由です。

 

 

 

さて、今回も長々と書いてしまいました。ここ最近の投稿が少し堅苦しいものになっているのは自分自身でも気づいています。すいません。 ドイツの楽しい部分もシェアしたいのですが、新しいセメスターが始まり、いろいろとバタバタしていて旅行する時間も限られるので、きれいなヨーロッパの街並みを投稿するのはなかなか厳しいです...当分の間は、日本とドイツの違いや、私が経験したことが続くかもしれません。もしご興味等ありましたら引き続き読んでいただけましたら幸いです。 

 あと、特に、多くの人に読んでほしいということは考えていません。海外に興味がある人で一歩踏み出せない方に海外でしかできない体験があるというのを伝えたいだけです。そこからどう思うかは人それぞれだと思います。たかだか二十数年しか生きていないので世の中の事全然わかってないと思います笑 そんな人間が言っている戯言なので、ピンと来なければ聞き逃してください笑

 あと、しいて言うのであれば、どんな事でもいいですけど興味をもつということを大切にしてほしいということですね。特に日本人は、仕事で自分の時間を削られがちなので。そういった方に海外旅行や海外での生活といったことに興味を持っていただけたら嬉しいかなと。あと、同世代のいわゆる「ゆとり世代」の人たちに向けても同世代の人間として海外から見た客観的な日本というものをシェアできたらと。ちなみに、せっかく「ゆとり世代」という世代でくくられたのだから、上の世代からわーわー言われるのに屈せず、ゆとり世代の生き方を模索して、ゆとり世代らしく生きてやろうというのが僕個人の考えです。笑

 

読んでくださり、ありがとうございました。